ロスト・ラブ
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「な、なんとか決まってよかったね~」
「ね。胡桃はあの班で大丈夫そう?」
「うん!斉藤さんと荒川さんと仲良くなって見せるんだぁ」
そのあとは各自席に戻って、いまは部屋割りを決めているところだった。
1部屋2~3人という決まりで、もちろん私と胡桃が同室。
誰よりも早く決まった私たちは、他のクラスメイト達が決まるまで、さっきの班決めの話をしていた。
「胡桃は強いね」
「ううん。茜ちゃんがいてくれてるからだよ」
えへへ、と笑う彼女は、本当に強い子だと思う。
女子から遠巻きにされても、好き放題言われても、胡桃がその女子たちを悪く言ったことなんて一度もない。