恋かもしれない
午後二時。メールの事務処理を終えて一息ついた私は、美也子さんが話しているスウェーデン語に聞き耳を立てている。
美也子さんは毎日北欧バイヤーと電話するわけではないので、生の発音を聞ける機会はそれほど多くはない。
貴重な学習タイムを逃しては、もったいなさ過ぎるのだ。
勉強する前よりはちょっぴり聞き取れる気がするけれど、はっきりわかったのは挨拶と数だけ。
相づちみたいなのをして時々声をたてて笑うのは、冗談を言いあってるのだろうか。
いいな、楽しそうだなと思いつつ電話してるところをこっそり見ていると、店の方からチャイムが聞こえてきた。
「お客さんだ!」
弾けるように立ち上がって、美也子さんは電話中だけど「出ます!」と声をかけて急いで店に出ていく。
美也子さんは毎日北欧バイヤーと電話するわけではないので、生の発音を聞ける機会はそれほど多くはない。
貴重な学習タイムを逃しては、もったいなさ過ぎるのだ。
勉強する前よりはちょっぴり聞き取れる気がするけれど、はっきりわかったのは挨拶と数だけ。
相づちみたいなのをして時々声をたてて笑うのは、冗談を言いあってるのだろうか。
いいな、楽しそうだなと思いつつ電話してるところをこっそり見ていると、店の方からチャイムが聞こえてきた。
「お客さんだ!」
弾けるように立ち上がって、美也子さんは電話中だけど「出ます!」と声をかけて急いで店に出ていく。