恋かもしれない
彼女は美也子さんと少しの間話をした後、笑顔で彼氏の横に戻ってきて再びカップを見始めた。
二人は美也子さんに訊きながらビンテージのカップと現行品のカップを見比べてたっぷり時間をかけて悩んだ末、現行品のカップ&ソーサーの購入を決めた。
「ありがとうございました」
とても良い買い物をしましたと笑顔で帰っていく二人を美也子さんと一緒に外で見送る。
素敵なカップルだったな。あんな風に仲よくなれたらいいな。
店の中に戻ってサンキャッチャーを仕舞っていると、美也子さんが話しかけてきた。
「奈っちゃん、見た? 彼女の手すごく綺麗だったよね。パーツモデルをしていたそうよ」
「わあ、そうなんですか! すごいですね」
パーツモデル。そんな綺麗な手の人に初めて会った。
言われてみれば確かにお金を受け取る手付きが人とは違う気がした。こう、仕草が綺麗というか、きまっているというか。
「それにね、とても可愛いの。彼氏がイケメンだったじゃない。だから〝彼をモテなくする風水知りませんか?〟なんて訊かれちゃったわ」
二人は美也子さんに訊きながらビンテージのカップと現行品のカップを見比べてたっぷり時間をかけて悩んだ末、現行品のカップ&ソーサーの購入を決めた。
「ありがとうございました」
とても良い買い物をしましたと笑顔で帰っていく二人を美也子さんと一緒に外で見送る。
素敵なカップルだったな。あんな風に仲よくなれたらいいな。
店の中に戻ってサンキャッチャーを仕舞っていると、美也子さんが話しかけてきた。
「奈っちゃん、見た? 彼女の手すごく綺麗だったよね。パーツモデルをしていたそうよ」
「わあ、そうなんですか! すごいですね」
パーツモデル。そんな綺麗な手の人に初めて会った。
言われてみれば確かにお金を受け取る手付きが人とは違う気がした。こう、仕草が綺麗というか、きまっているというか。
「それにね、とても可愛いの。彼氏がイケメンだったじゃない。だから〝彼をモテなくする風水知りませんか?〟なんて訊かれちゃったわ」