恋かもしれない
まさか同じ会社なのかな。
ご主人が松崎さんの肩を叩いたりして笑っていて、なんだか思いっ切り親しそうな雰囲気だ。
間もなくして松崎さんとご主人は駐車場に向かっていって、美也子さんは事務所に戻っていった。
オブジェをしっかり抱えたまま私も事務所まで急ぐ。
「み、み、美也子さん!!」
「なあに? 奈っちゃん、どうしたの慌てて。そのオブジェがどうかしたの。もしかして傷を見つけた? どこか欠けてる?」
「あ、すみません。これは違うんです。何でもなくて、ついそのまま持ってきてしまっただけで……。それより、さっき、ご主人が帰って来てましたよね?」
「帰ってきたっていうか、家に置いてあるUSBメモリを取りに来たの。必要になりそうだからって」
「あ、あの……一緒に、いた人、は?」
一番聞きたかったことをおずおずと訊ねると、美也子さんはにこーっと笑った。
「主人の同僚の人で、松崎さんっていうの。よくペアを組む人だから、私も何度か会ったことがあるのよ。彼、すっごく素敵な人だよね!」
「は、あの、はい、あの、というか、同僚、なんですか!?」
ご主人が松崎さんの肩を叩いたりして笑っていて、なんだか思いっ切り親しそうな雰囲気だ。
間もなくして松崎さんとご主人は駐車場に向かっていって、美也子さんは事務所に戻っていった。
オブジェをしっかり抱えたまま私も事務所まで急ぐ。
「み、み、美也子さん!!」
「なあに? 奈っちゃん、どうしたの慌てて。そのオブジェがどうかしたの。もしかして傷を見つけた? どこか欠けてる?」
「あ、すみません。これは違うんです。何でもなくて、ついそのまま持ってきてしまっただけで……。それより、さっき、ご主人が帰って来てましたよね?」
「帰ってきたっていうか、家に置いてあるUSBメモリを取りに来たの。必要になりそうだからって」
「あ、あの……一緒に、いた人、は?」
一番聞きたかったことをおずおずと訊ねると、美也子さんはにこーっと笑った。
「主人の同僚の人で、松崎さんっていうの。よくペアを組む人だから、私も何度か会ったことがあるのよ。彼、すっごく素敵な人だよね!」
「は、あの、はい、あの、というか、同僚、なんですか!?」