恋かもしれない
「あ、そうだ。奈っちゃん、メール見て! きっと驚くわよ」

「メール?」

メールなら毎日見ているし、火曜はいつもオーダーメールもそこそこにあって、驚くようなことなんて何もない筈だ。

「ああ!」

どんどん積み上がっていくメールの中に、お問い合わせメールがいくつかあって、既読対応済みフォルダには、お問い合わせメールがすぐには数えられない程たくさんあった。

「既読フォルダの昨日の日付の全部、ブログ見た人たちからのお問い合わせよ。奈っちゃんすごいじゃない!」

「うそみたい」

既読の分を開いて内容を読むと、ほとんどが『ブログ見ました! いつ、何個、売られますか?』だった。

未開封の物も、多分同じなんだろう。

こんなに多くの人に読んでもらえたなんて、すごい。

それに、手応えを感じるってこんなに嬉しいものなんだ。

美也子さんがいつも楽しそうだった理由がよく分かる。
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