恋かもしれない
「綾瀬さん、最初に相談していた頃とは全然違いますよ。それはもう前回相談した時に比べると格段の差です。曖昧じゃない、はっきりと意志が言えるようになってます。『理想の人』も『恋愛の形』も。この急激な変化は、身近にそう言わせる人がいるんじゃないですか?」
「言わせるって、そんな人はいません。誰かに命令されてるわけじゃないです。私の意志なんです!」
誤解されたくなくて強く言うと、佐藤さんは急いで手を振って否定の仕草をした。
「あぁごめんなさい。私の言い方が悪いですね。『あなたにそう考えさせる人がいる』そう言えばいいかしら? 私の考えは間違ってない筈です。伊達に何年もアドバイザーをやっていませんよ?」
私を見る佐藤さんの目は、何もかもお見通しな感じがする。
「好きというか、あの、とても気になっている人がいます。その人は私のこと、強い人だって言ってくれたんです」
すごく嬉しかった。
あれ以来……。というか、きっとそれよりももっと前からかな。
松崎さんの穏やかな声、優しい瞳、力強い腕、言動、全部が気になって、ふとした瞬間に想ってしまう。
胸が痛くて、もっと松崎さんのことが知りたくて……話がしたくて……。
考えているうちに胸が苦しくなってきた。
そうか、もしかしたら、この気持ちが恋かもしれない。
「言わせるって、そんな人はいません。誰かに命令されてるわけじゃないです。私の意志なんです!」
誤解されたくなくて強く言うと、佐藤さんは急いで手を振って否定の仕草をした。
「あぁごめんなさい。私の言い方が悪いですね。『あなたにそう考えさせる人がいる』そう言えばいいかしら? 私の考えは間違ってない筈です。伊達に何年もアドバイザーをやっていませんよ?」
私を見る佐藤さんの目は、何もかもお見通しな感じがする。
「好きというか、あの、とても気になっている人がいます。その人は私のこと、強い人だって言ってくれたんです」
すごく嬉しかった。
あれ以来……。というか、きっとそれよりももっと前からかな。
松崎さんの穏やかな声、優しい瞳、力強い腕、言動、全部が気になって、ふとした瞬間に想ってしまう。
胸が痛くて、もっと松崎さんのことが知りたくて……話がしたくて……。
考えているうちに胸が苦しくなってきた。
そうか、もしかしたら、この気持ちが恋かもしれない。