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〜第1章 お父さん？〜

「ねぇママ 遊ぼう。」
「ねぇパパ 遊ぼう。」


両親がいない家で妹と今日もお人形を持って
ごっこ遊びをする。

そんな日が続き夜は喧嘩の日々。

「うるせぇな！こっちはこっちで
大変なんだよ！」

お酒の瓶を床に投げつけ怒鳴るパパと

床に座り込み泣きながら話すママ

何もわからず泣きながら
妹とうちはママの後ろに隠れた。

この時は何も知らなかった。
うんん、知らなくて良かった。

パパの思い出はこれしか無い。
だって、いつも家にいないから。


それから離婚はすぐだった。