もしも 願いが叶ったら

ホテルに帰ったあたしは、早速河合さんに報告。
すっごいじゃん!!ってメールが来た。

さて、朔夜にメールしなきゃ!
とりあえず今日のお礼とまた連れてって下さいねっ・・・と。
すぐに返事が来た。


-俺も楽しかった。また付き合ってくれるん?ありがとう。じゃあまた-


短い文章だったけど嬉しい♪


それから、撮影までの間、メールは毎日続いた。
内容は他愛もないことがほとんどなんだけど、
こうして毎日連絡をくれることが嬉しかった。


メル友サイコー!!


彼はあたしが思っていた通りの人、ううんそれ以上の人。
メールしてるだけなのに、どんどん惹かれていってしまって、
つい、「好きです」って送ってしまいそうになる。


でも、まだ撮影も始まっていないのに、そんなメールを送ってしまったら、
その後、会い辛い。顔が見えない分つい気持ちが大きくなってしまう。
メールの怖いところだ。毎日がそんな気持ちとの格闘だった。


そんな時、


-最近、元気ないな。なんかあったか?-


って、気づかれてしまった。
あたしが、自分のことで悩んでいるのも知らずに励ましてくれてる。
撮影初日は明日に迫っていた。




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