もしも 願いが叶ったら
「私たちは、教師と生徒でした。
だから、隠れてつきあうしかなかった。
だから、彼女にはつらい思いをたくさんさせてしまった。
それも今日までです!彼女が卒業した今、何の障害もない。
・・・ここにいる皆さん、そして、
かなえさんのご両親にも改めて、
宣言します。俺は、かなえを一生守ります!」
ポケットから何かを差し出すと、
「かなえ、これが今の俺の本当の気持ちだ。愛してる。
これからもずっと一緒にいたい。結婚してくれるか?」
「・・・・・・・・・・・・・はいっ。」
京ちゃんは指輪をあたしの左手の薬指にはめてくれた。
「よっしゃー!!」
-体育館が完成に包まれた-
あたしは涙が止まらなかった。だって、京ちゃんが差し出した指輪には、
【Toru to Kaori】 って刻まれてたから・・・。