もしも 願いが叶ったら
打ち上げ会場に行こうとした時、
「かなえ」
呼び止められた。
振り返るとそこには、あたしの本当の両親がいた。
「良かったね。」
母親が駆け寄る。そこへ朔夜が来て、
「お待たせしてすいませんでした。」
あたしは、?マークでいっぱいだった。
両親には、東京に来ていることも伝えていない。
そりゃあニュースとかでバレるとは思っていたけど・・・、
まさか!?
「朔夜が呼んだの?」
「そうだよ。」
「なんで!?」
「さっき言っただろ?改めてって・・・。」
「そっちの意味ぃ~!?」
「他にどんな意味があるんだよ。」
「あらら、本当に知らなかったのね。」
「そりゃあ驚くよな。」
あたしが知らない間に、朔夜は両親とすっかり仲良くなっていた。