幸せの華
麗華Side
嘘だ嘘だ嘘だ…。
私が姫なんて、ありえないよ。
だって私は至って普通に産まれて育って吸血鬼だって事も物心着いた時にママに説明されて知ったのに今更姫なのよって…あるはずないよ…。
「助けて…」
自室に戻ってきた麗華は玄関に座り込む。
そして震えが止まらない自分の腕を押さえつけるかのように自分を抱えた。
そんな麗華の様子が少し変わる。
「はっ…はっ…っ」
麗華の体が熱を持つ。
麗華の覚醒が始まったようだ。
「くる、し…」
覚醒は思ってるより苦しいものだ。
息が苦しくなるのはもちろん、熱を持ち容姿が変わることもある。
「だれ、か…」
家に1人の麗華は助けを求める声すら消えてゆく。
誰もいないはずの部屋から1つの声が響く。
「もー始まってるやん。大丈夫?ってゆっても苦しくて話出来んか。
部屋まで運ぶ。ゆっくり休め。」
「……だれ」
「俺は…」
麗華は男の名を聞く前に意識を飛ばしてしまった。
私が姫なんて、ありえないよ。
だって私は至って普通に産まれて育って吸血鬼だって事も物心着いた時にママに説明されて知ったのに今更姫なのよって…あるはずないよ…。
「助けて…」
自室に戻ってきた麗華は玄関に座り込む。
そして震えが止まらない自分の腕を押さえつけるかのように自分を抱えた。
そんな麗華の様子が少し変わる。
「はっ…はっ…っ」
麗華の体が熱を持つ。
麗華の覚醒が始まったようだ。
「くる、し…」
覚醒は思ってるより苦しいものだ。
息が苦しくなるのはもちろん、熱を持ち容姿が変わることもある。
「だれ、か…」
家に1人の麗華は助けを求める声すら消えてゆく。
誰もいないはずの部屋から1つの声が響く。
「もー始まってるやん。大丈夫?ってゆっても苦しくて話出来んか。
部屋まで運ぶ。ゆっくり休め。」
「……だれ」
「俺は…」
麗華は男の名を聞く前に意識を飛ばしてしまった。