幸せの華

玄関に行き、扉を開けるとそこには蓮華が居た。


｢おはよう、麗華｣


そう告げる楓に麗華は目を合わせれず伏せてしまった。
覚醒が起こる前に逃げ出してしまったからだ。


｢誰も気にしてねぇし皆が覚醒を怖がるのは俺らは分かってる。
だから麗華も、気にする必要ねぇよ｣
｢涼一…｣


涼一と目を合わせた麗華の心は穏やかな気持ちになる。
心配そうに、安心した様な顔をして笑ってる涼一が居たからだ。
そんな麗華は蓮華皆の顔を見ると皆同じ様な顔をしていた。


｢…おはよう、みんな｣


麗華がそう言うと皆の顔から不安要素がなくなり笑顔になった。


｢れーちゃん、覚醒して容姿変わったんだね！！｣
｢そうなの、銀髪に赤目って…完全に吸血鬼だよね…｣
｢え…｣


満の言葉に先程見た自分の容姿を伝えると皆は驚いた顔をしていた。