幸せの華
「…部屋戻るぞ」


覚醒が始まった時その姿を他人が見る事は禁忌とされている。
許されるのは身内だけ。
楓はそれを知っているため皆を連れ部屋に戻って行った。


「なんで今更あいつがここにいるんだよ。」
「楓、少し落ち着いて」
「優…わり…」


楓は優の言葉に少し落ち着きを取り戻す。
蓮華はリビングに戻りそれぞれ定位置に座り込む。
そして誰も口を開くことなくただただ時間だけが過ぎていった。


♪~♪~


何分、何時間経ったか分からない空間に着信音が流れだす。


「もしもし」
『もしもし、満くん?』
「芽衣ちゃん、どしたの?」
『ここ最近頻繁でごめん…何だか今日は特に喉が渇いて…』
「今行くね」
『出来れば他の人たちもお願い。皆今日変で…』
「わかった」


電話を切り満は皆を連れ隣にある心華の部屋に向かった。
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