幸せの華

心華Side

「み、つるくん!!」


心華のリビングに行くと皆息苦しそうにもがいていた。


「芽衣ちゃん、いいよ」


そういって満は噛みやすいように首筋を見せる。


「一美もいいよ」
「華奈、しんどいなら飲め」
「結衣、お前もしんどいなら飲め」


優、涼一、陽斗も婚約者に血を分ける。
そんな中楓は理央の元へ向かった。


「今日どうしたんだ?」

楓は理央に話しかける。

「姫の覚醒よ。
私達女はそれぞれ姫の覚醒がある時血が騒ぐのか喉の乾きが酷いのよ」
「そういうことか…。じゃあやっぱり。」
「何かあったようね?」
「ああ、実は麗華が今覚醒を始めてる」
「やっぱり、麗華だったのね。」
「その様だな。」
「楓、悪いんだけど冷蔵庫からパック取ってきてくれない?
1パックじゃ血が足りない…」


楓は冷蔵庫から血の入ったパックを1つ取り出した。
ふとパックを捨てるゴミ箱を思い出し見てみるとそこには大量のパックが捨てられていた。
パックはゴミの匂いが酷いため1日事に封をして袋を変えるのだが今日1日の量は軽く3日分を飲んでいるようだ。
< 43 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop