幸せの華
各自部屋を開けるとそこには横たわる皆の姿があった。


「どういう事…?
芽衣ちゃん大丈夫!?」
「み、つる、くん……」


言葉を発する事も苦しそうだ。
そんな芽衣に何もしてやれない自分が悔しくて満は唇を噛む。
そんな唇からは血が流れだした。


「満、くん…血が…」


そういい芽衣は体を起こし満の血を舐める。


「うっ…」


血を舐めた芽衣に異変が起こり出す。
それは本来あってはならないもの。
そして人生で1番苦しい日になるかもしれないということ。
芽衣は満の血に拒否反応を起こしていた。
それは婚約者では無いという証なのだ。



「芽衣ちゃん…僕…」
「満、くん…」


満はいてもたっても居られなくなり芽衣の部屋を飛びだした。
それは陽斗、涼一、優も同じ様だった。
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