影を拾った太陽
好きとさよなら
翌日。
早速、オムライスを作って学校へ向かった。
喜んでくれるかな。
「おはよう、光凛」
席に着いた途端、すぐ頭上から可愛らしい女の子の声が聞こえて来た。
「め、愛依。おはよう」
なんか気まずいな。
協力するって言ったのに、裏切るようなことしちゃったから。
「昨日桐ヶ谷くんと会った?」
「え!?」
まさか愛依から聞かれるとは思っていなくて、思わず大きな声で反応してしまった。
幸いクラスメイトには気に留められてないみたい。
「その様子だと会ったみたいだね」
「う、うん……」
怒っているかな。
だよね。嘘ついたんだもん、怒るに決まっている。
「昨日ね、桐ヶ谷くん光凛のことばっか考えていたよ」
「え?」
さっきと同じ反応だけど、今度は小さな声で返した。
桐ヶ谷くんが私のこと?そんなまさか……。