影を拾った太陽
そうだった!


昨日、桐ヶ谷くんに貸したまま教室出て行っちゃったんだ!


何やってのよ私!



っていうか、別に返してくれなくったって良かったのに。



桐ヶ谷くんって、意外に義理堅い人?



「何あれ。お弁当箱?」



「え、あの子桐ヶ谷くんにお弁当作っているの?」



「ありえないでしょ。あんな地味女が」




「ムカつく~」



や、ヤバい……。



このままじゃ、この学校での私の居場所が完全になくなってしまう。




桐ヶ谷くんを好きな女子数人から呼び出されて、いじめの的になる。




危険を察知した私は、桐ヶ谷くんに何も言わずその場を去った。




でも、この行動が間違いだった。



ちゃんと、誤解を解いておけば良かった。




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