放課後のきみ
「あぁ!」
やっぱり!
「これだよ!四人組っての!うわーこんなのよく書いたなぁー」
「やっぱそうですか〜」
「気付いてたの?」
「あっと…高瀬って聞いて……ん?、と」
「へぇー。すげーなー残ってんだなー」
なんだか嬉しそうに落書きを見つめる先輩。
そして今度は視線を美優に移して言った。
「でも仲里さんもよくここに一人で来れたよね」
「え?」
いきなりなんの話だ?
「え、知らない?……ここ…出るって話だよ?」
え…
出るって……
「えぇ゙っ?!」
うそでしょーっ?!!!
そんな気配なんてなかったけど…霊感がないだけとか?!
一気に背中が凍る思いがした。
「あはははっ」
―え…?
なぜだか笑い出す先輩。
「な、なんなんですか?」
「ご、ごめん…うそ……ひーウケるー」
―は………?
「ごめん出ないよ。おばけなんて」
はぁー?!
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