放課後のきみ
第五章
「おはよー」
―翌日―
「あぁ、おはよう…」
「まっ!今日も一段とテンション低いわね」
席に座り、外をぼーっと眺めていたところ、美月が登校して来た。
「そー?」
「外なんて眺めちゃって、なーにおセンチになってんの?」
「べーつにぃー…」
一度、美月の方に向けた顔をもう一度外へと向けた。
「…もー、せっかく昨日の続き教えようとしたのに!」
―続き……?
あぁ!
「教えてよ」
美優は顔だけ美月へ向けた。
「そんな態度じゃ言いたくなーいっ!」
「もー………はい」
美優は渋々美月の方へ体を向け、姿勢を正した。
「よろしい!」
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