放課後のきみ
しかし、キーホルダーはどこへ行ったのやら…
四階への階段に落ちているのか、あの教室にあるのか……
「はぁー…」
「もー!ため息ばっか!あたしにも移っちゃうよ」
隣からは怒ったような、呆れた感じで美月が言った。
「…最近ねーため息ばっか出るんだよねー」
「なんかあったのー言いなよー?」
「うん。大丈夫だよ…ありがと」
言わない。
言えないよ、今更。
本当はあの場所を知られたくないだけ
親友が心配してくれているのに…ただのワガママ
「無いようには思えないけど…言えるようになったらいつでも聞くからね?」
「………ありがと」
ごめんね。美月…
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