放課後のきみ

「………」





そこには、だーれもいなかった。



「な、んだあ〜…」


へなっと力が抜け、足が崩れその場に座り込んだ。


さっきまでの葛藤はなんだったのさ…


あぁーバカだよ私は……


あんなに考え込んだ自分が恥ずかしくなった。


いる訳無いよ。
昨日はたまたま来ただけだったんだよ。


もう、来ないよ……


ふっ、と寂しさが込み上げた。


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