放課後のきみ

「あ、外の街灯でちょっと明るいな」


「本当だ……って先輩!」


「なにー?」


「何なんですか?さっきのは…」


「さっきって何ー?」


優斗はソファーに寝転んだ。


「先輩が脅かしたのが悪いんですよ!それにっ…」


「それに?」


「え、あ、その……」


言いたい事は確かにあるのに、口に出せない。


「なーにー?」


分かってるくせに!

むかつくわあ!


あー言ってしまえ!


「だからっ!ハグとか!」


「ハゲ?」


「は?」


「俺ハゲてないよー」


この、確信犯がっ…!


「ハグ!」


「ハゲ?」


こんのぉぉお〜!


「…〜〜っ抱きしめたじゃないですか?」


.
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