放課後のきみ

「うん、俺この街の出身じゃないんだ」


「へー…遠いとこから来たんですか?」


「うーんまぁそうかな」


優斗は微妙な解答を返した。


「寮には入らなかったんですか?」


「うん、共同とか俺無理だからね」


「へー…」


「あ、さっきから思ってたんだけど…ケータイ鳴ってるよ?」


「え?」


美優は肩に掛けていたかばんに目を向けた。


.
< 158 / 203 >

この作品をシェア

pagetop