放課後のきみ

ズリっ


「!!い゙っ」


美優の肩からは、かばんが放り投げられ、美優は歩道の堅いコンクリートに滑り込んだ。


とても、派手に……




「ご、ごめん!大丈夫?!」


優斗は美優のもとへと駆け足で近寄った。


「い、いいい、」


「え?」


「い゙だい゙…」


「どこが痛い?」


優斗は美優の側にしゃがみ込み、焦りながら美優を心配している。


「ひっひ膝…と、手」


美優は道路に、右に倒れるように座り込んでいた。


「擦りむいたのか……ごめん、血でてるね…洗わないとな」


「た、立てません」


「立てない?」


「足…伸ばせない」


「あぁ、そっか伸ばすと痛いもんね…………よしっ!」


いきなり優斗は元気の良い声をだし、立ち上がった。


すると、美優に背中を向け再びしゃがみ込み……


「乗って」


「ぇえ?」


つまり、おんぶ だ。



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