放課後のきみ
「うん、そうしなよ」
「え、いや、でも……」
着替え無いからね?私…
「遠慮しなくていいよ、先入って。 さっき湯溜めたし」
「えーあの、着替えないんですよねー……はは」
「あー俺の貸すよ」
いや!
そーでなく!
下着がないんだよ!
「あ」
優斗は何か悟ったようだ。
「?」
「あーそうか、そうだよね…あー……そっか」
どうやら、美優の心の叫びに気付いたらしい。
「あ、はは……」
美優の乾いた笑いが部屋に響く……もう笑うしかない
気まずい!
果てしなく気まずい!
「自分でどうにかします!乾燥機あります?」
「え、あぁ、あるよ」
「すみません、お借りします」
「うん、ちょっと待って…着替え持ってくる」
「あ、すいません…」
先輩はどこかの部屋にいってしまわれた。
その場に残された美優。
「はぁーーー…」
大きなため息をひとつ、ついた。
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