放課後のきみ
授業が終わると、ふたりは素直に教卓の前へと行った
そこでは、待ってましたと言わんばかりに嫌な顔で、腕を組んでいる先生がいた
そこで、次の時間が始まるギリギリまで説教を散々と聞かされた
そして、やっと説教が終わったと思ったら、
『放課後俺のいる職員室まで来いっ!!ふたりでだぞ!!来なかったらただじゃおかねーからな!!』
なーんてことを言われた
――――――
「なーにアレ?!あそこまで怒んなくてもよくない?!」
「…美月、7時間目始まってるから…」
「生徒を叱るのが楽しいんだよ!!教育の仕方間違ってる!!」
美優の声も届かないのか、美月は授業が始まっているにも関わらず、大声で話し続ける。
「美月っ!先生困ってるよ!!」
「え?」
やっと届いた……
「倉本さん?何があったかは知らないけど…教科書くらいは、出して欲しいな……?」
さっきの先生とは対照的な優しそうな女の先生はびくつきながらも美月に話しかけた
「え、あ、すいません……美優!いま何の時間?」
「現国…」
「え?」
「現代国語!!」
「あーはいはーい♪」
「はぁ……」