放課後のきみ

「あぁー」


美優はリビングに着いたと同時に、その場に座り込んだ。


緊張した……

心臓バクバクだし…

体が熱い



あんなこと先輩にとってはどってことないことなのに、ただの親切でしてくれてるだけなのに…


一人で意識しすぎて、
一人で顔赤くなって、
一人で恥ずかしがって…

私、ばかみたい

ばかだよ……






ふと、横を見た。


「あ…」


『テーブルの上にゼリーあるから…』


優斗が言っていたことを思い出した。


テーブルの上にはビニール袋がある。
そのなかに何か入っているようだ。


ゼリー…だっけ?


美優はテーブルに近付いた。
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