放課後のきみ

大概の男なら、こういう時どうするのかなんて俺だって大体は予想がつく。


しかし、俺はどうするんだ?


「……スースー」


俺がこんなにも闘ってるのに、当の本人はスヤスヤと眠っている。


それなのに、首に回す腕を強めてくる。


分かってか、そうでないのか……

そんなこと知らない。



もう、理性がぶっ飛びそうだ。


―…限界だ


「……もう知らないよ?」


こんな近距離で、こんな顔されて、正常でいられるやつのほうが異常だ。


そして、優斗は……


「ん…」


美優の唇にキスを落とした。



すると、それと同時に魔法が解けたかのように、首に回されていた美優の腕は、するりと解けた。


そして、優斗は早々と部屋を出て行った。


胸の高鳴りは消えぬまま…


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