放課後のきみ

「あ゙ー…?」


あっ目開けたっ


「先輩!もう12時です!」


「うわっ!」


優斗は寝ていた体を勢いよく起こした。

それと同時に肩を掴んでいた美優の手が離れた。


「えっなに…?」


「……あ…ご、めん」


「は?なにが…?」


「え…いや、あ…その」


急にたじたじしだす優斗。


「どうしたんですか?先輩」


いきなりの優斗の態度に美優は不思議に思った。


「いや、ごめん」


「なんで謝るんです?……あ、寝言でも『ごめん』って言ってましたけど?」


「え?」


「嫌な夢でも見てたんですか?」


「は、はは」


「険しい表情してましたし…」


「あはは」


「なんで笑うんです?」


「いや…あ、はは」


変だ絶対におかしい…


「なにその目」


美優は優斗のことを疑いの目で見つめていた。



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