放課後のきみ


「あいつ宮岡って言うんだね」


「うん」


「知ってたの?」


「人に聞いた」


「ふーん……」


「ってか重いんだけど!!持ってよ半分!!」


「あぁ、はいはい……あっ先輩だ!」


「え?」


美月が向けた視線の先には、テニスの部の練習服を着た人がいた


すると、その先輩は美月に気づき、


「倉本さん?!まだ着替えてもいないで何をしてるの?!今日は練習あるってこと知らないの?」


と言った。


「いえっ知っております!!すみません、すぐに準備をして行きますので!!」


美月がそう言うと、先輩はその後は何も言わず、美月を見下したような目つきで睨み、どこかへ行ってしまわれた
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