放課後のきみ

「な、に…あれ……」


美優は驚きが隠せないでいた


「先輩は結構厳しいんだ…もちろん優しい先輩だっているけど、あの人は特別ああだから…」


「3年生?」


「うん。スリッパ赤だったじゃん」


「そうだった?」


「あっ!!早くこれ持って行かなきゃ!!」


そう言って、美月は走りだそうとしたが…


「いいから、美月は早く部活行きな!!私がやっとくから!!」


「え、でも重いよ?」


「大丈夫だよ!!私そんなにひ弱じゃないし!!」


「うん、じゃあごめん!!頼むわ!!今度お礼する!!」


「分かったから、早くしないと!」


「本当ありがとう!!じゃあ明日!!」


「ばいばい!!部活頑張って!」


最後に“ありがとう”と言って美月は走って部活へ行った



「さぁーてと…行くか…………重っ」


美優は重い辞書を持って、階段を一歩一歩ゆっくりと上り始めた
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