放課後のきみ
第二章


奥へと進む度、どこか静かで寂しい空気に包まれた。


なんか怖いな……―


それでも進む足は止まらなかった。



すると、長い廊下の突き当たりに教室があった。


「へーこんなとこに教室なんてあったんだ〜」


ガラガラ―


美優は特に何の抵抗もなく、その扉を開けた。


美優の目に広がったのは、何とも言えない…汚く、殺風景な世界があった。


しかし、その真ん中には真っ赤なふたり掛けのソファーがあった。


そう、全くその場に不似合いな真っ赤なソファーが……
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