放課後のきみ


美優は、しばらくその場に立ち尽くしていた。


違う世界に来たかのような錯覚を感じた。


だってそこは完全に時間が止まっていたから…


「なんか、すごいな…」



ここは空き教室なんだ…
だれも来ないんだ…
でも、だれかが居たんだ……―



美優は壁に掛けてあったカレンダーに目をやった。



【2000年 3月 7日 火曜日】



2000年………―
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