放課後のきみ

「あ、あぁ橘さん………」


そう、あの橘 由祈。
いくら暇だとはいえ、この人とは関わりたくなかった。


「ねーお菓子クラブ入んなーい?」


橘さんは私の前の席に座り、後ろ向きになって私と向き合った。


またこの話し……


「入んないって言ったじゃん…」


「ふーん…入ってくれないんだぁ………って!今日はこの話はどーでもいいんだけどねー」


そう言うと、橘さんはニコッと微笑んだ。


―何?
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