放課後のきみ
―翌日――
「美優ちゃーん」
朝礼が終わったと同時に美優の名前を誰かが呼んだ。
すると、美優の席の前に誰かが立ち止まった。
―あ、この娘知ってる
誰だっけなー……あー確か…えっとー…―
その娘は私の気持ちを悟ったかのように言った。
「橘 由祈です。おんなじクラスなんだけど…わかんない?」
あぁーそうだ。橘さんだ
「あぁ、知ってるよ。ごめんね?名前が出てこなくて…」
「いや、気にしないから〜」
と、本当に気にしていないような明るい口調だった。
「ごめんね……で、用なんかあるの?」
「そーそー!美優ちゃんって部活入ってないでしょ?」
いきなりこんな質問