放課後のきみ

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翌日、いつもより早く学校に着いた美優。
朝礼までまだまだ時間がある。


すると、いま1番会いたくない橘さんに呼び出されてしまった。


なんとも気まずい空気のなか、私は橘さんの後ろをついて歩いた。


着いた先は、ほとんど人が来ることがない2階へと続く階段下の、ちょっとした空間。


「「………」」


しばらく二人は黙り込んだままだった。



そして、先に口を開いたのは…
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