放課後のきみ

自席へと向かう途中、みんなの視線がちょっと痛い…


「あららー美優さんが寝坊なんてめずらしーい」


となりでは美月がニヤニヤと笑って言ってくる。


「人間ですから」


「なにそれー?!」


「おい、そこうるさいぞー。
朝の挨拶ぐらいせんか。はよ立て」


「もー怒られたじゃーん!!」


「美月のせいよ」


はっきり言って美優はもう体力が尽きていた。
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