放課後のきみ
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「なんで早く言ってくんないの?!!」
「いや、だから忘れてたって言っただろ」
「もー!!!」
「忘れてるお前もどうかと思いますけどねー」
「忙しかったのー!!」
「見だしなみくらいしっかりしましょうね?女子だろー」
「関係ないしっ」
美優は再び車に乗り込み、必死で鏡を見ながら少ない時間のなか髪を整えていた。
―「よしっOK!!」
「美優いそげーあと三分だぞー」
「えーダッシュ確実〜?!」
「いいから早くでろ!」