放課後のきみ

「とにかーく、神崎君ねー優しいの」


「うん」


「おもしろいしー?」


「うんうん」


「何気に、なにかと気遣ってくれるし」


「へ〜」



「なんか、いつの間にかって感じだった」


「え、そうなの?決定的なことはないんだ」


「うん。でもそれが1番自然だと思わない?」


「うーん。そうかもねぇ…」


そっかースキになっちゃったかー


美優は胸がいっぱいになって思わず美月の背中をバシッと叩いた。



「いったぁー何すんの〜?!」


「うーふふー」


「なにーきもいですよー」


「美月!がんばれよ!敵はどこにいるかわかんないよ〜」


「はー?なにそれー……ってやっぱり美優…!」


「それは絶対ないから!有り得ない」


キーンコーンカーンコーン


「あっ予鈴!美月、やっぱり全然食べてないじゃん…」


「もー美優が喋らすから〜!」


「はーなにそれっ!」


「もー待ってよ〜今すぐ食べるから!」


「はいはい…」


――――――


「ごちそうさまっ」


「早くっあと2分!」


「歯磨きは〜?」


「5限が終わってから!」


「ぴぇー」


「だからなにそれ?」


二人は教室へ、走った。


楽しい楽しい昼休みは終わっていった……
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