放課後のきみ
第四章
――――――
「おはよっ!」
「うわっ?!」
学校までの階段を上っている途中、誰かに両肩を捕まれた。
振り返ると、そこには……
「美月かよー…」
階段上ってんだよ
あぶねー…
「声で気付いてよ〜」
「1オクターブ高かったし…」
「え?そう?」
「……てか久しぶりだね。こうやって一緒に登校すんの」
「そーだねー!奇跡!!」
「そこまででもないけどね」
「もー朝からテンションひくーい!」
あんたが高けりゃ十分だし
やっと階段を上り終えたとき
「あ、美月」
「ん?なに?」