放課後のきみ
教室内も静まり返り、そろそろという時間帯。
「行くかな」
美優は席を立った。
荷物を抱え、教室を出た。
―トン トン
階段を上る音が響く。
美月がんばってるかなー?
神崎君とどうなってんだろー?
あー早く知りたいなー…
そうこう思っているうちに、四階へとたどり着いた。
何故だか今日はいつもより心がウキウキしてる。
どうしてだかは分からない。
そして、いつものように扉を開く。
運命の扉を………――
―ガラ ガラ ガラ