放課後のきみ

―スー スー


その人は規則正しい寝息をたてていた。


髪は黒髪でサラサラだ。



「んー」


ドキっ


その人は寝返りをうとうとしていた。


えっどうしよう?!

ここから出た方がいいの?

でも、でも…


足は出口へと向かわなかった。



「あっ」


その人が寝返りをした瞬間――


ドンっ


ソファーから落下…




「………ん〜…………いってー」


わっどうしようどうしよう
えっわっえっ…あっえー?!


頭の中はパニック状態。


美優はオロオロとして、完全に挙動不審であった。
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