それが答え〜やっぱり一緒に・・・〜
エピローグ
それから、何日かが過ぎた。
「ごめん。お味噌汁、ちょっと待ってて。」
「大丈夫。先に顔洗って来るから。慌てて、火傷なんかしないようにな。」
いつもの朝が来る。この日、珍しく少々寝坊してしまった私は、焦って朝食の準備をするが、夫はそう言うと、洗面所に立つ。
「なんか最近、妙に仲良しだよな、あの2人。」
「いいことじゃないの。仲良きことは美しきかな、あの人達が仲良くしてくれてなきゃ、俺達は今、ここに存在してないんだから。」
「なるほどね。」
大学生になってから、授業の開始時間がまちまちになって、滅多に朝から揃わなくなった2人の息子が、今日は珍しく早起きして来たと思ったら、こんな冷やかしの会話を交わしている。
「行ってらっしゃい。」
「行って来ます。今日は残業で遅くなると思うから、先に休んでて。」
「うん、わかった。ありがとう、気をつけてね。」
「ありがとう。」
手のかかる連中をようやく送り出して、私はホッと一息つく。
あれから、私と夫は新婚当時顔負けのラブラブカップルに戻った・・・なんて報告が出来たらいいんだけど。
夫は相変わらずナイター中継に夢中だし、あれに懲りたか、2度とキッチンに入ってもくれない。
でもね、私達は確かに変わった。間違いなく会話は増えたし、一緒に晩酌なんかして、お互いのグチを聞き合ったりしてる。
あれだけ無精だった人が、週末の買い物に付き合ってくれるようになって、カートを押して、私の後ろから付き従ってくれてる。
そして夜の生活も、それなりに、ね・・・。
「ごめん。お味噌汁、ちょっと待ってて。」
「大丈夫。先に顔洗って来るから。慌てて、火傷なんかしないようにな。」
いつもの朝が来る。この日、珍しく少々寝坊してしまった私は、焦って朝食の準備をするが、夫はそう言うと、洗面所に立つ。
「なんか最近、妙に仲良しだよな、あの2人。」
「いいことじゃないの。仲良きことは美しきかな、あの人達が仲良くしてくれてなきゃ、俺達は今、ここに存在してないんだから。」
「なるほどね。」
大学生になってから、授業の開始時間がまちまちになって、滅多に朝から揃わなくなった2人の息子が、今日は珍しく早起きして来たと思ったら、こんな冷やかしの会話を交わしている。
「行ってらっしゃい。」
「行って来ます。今日は残業で遅くなると思うから、先に休んでて。」
「うん、わかった。ありがとう、気をつけてね。」
「ありがとう。」
手のかかる連中をようやく送り出して、私はホッと一息つく。
あれから、私と夫は新婚当時顔負けのラブラブカップルに戻った・・・なんて報告が出来たらいいんだけど。
夫は相変わらずナイター中継に夢中だし、あれに懲りたか、2度とキッチンに入ってもくれない。
でもね、私達は確かに変わった。間違いなく会話は増えたし、一緒に晩酌なんかして、お互いのグチを聞き合ったりしてる。
あれだけ無精だった人が、週末の買い物に付き合ってくれるようになって、カートを押して、私の後ろから付き従ってくれてる。
そして夜の生活も、それなりに、ね・・・。