それが答え〜やっぱり一緒に・・・〜
③
この時は、本当に偶然。でも週に2日の休みのうちに、1日は同じであることに気付いた私達は、それ以降、約束して会うようになった。


そして、出会ってから3ヶ月。私はついに内藤店長と結ばれた。


もちろん、夫への罪悪感はあった。躊躇する気持ちも、踏みとどまらなければいけないという理性もあった。でも


「初めて会った時から、朱美のことが好きだった。」


と名前で呼ばれ、抱きすくめられた時、それらは全部吹き飛んでしまった。


とうとう夫を裏切ってしまった。さすがにその夜、私は、夫の顔をまともには見られなかった。後悔する気持ちもあった。


でも私の、そんな感情の揺らめきなどに、夫は全く気付く様子はなかった。私は正直、拍子抜けした。


それからの私は、夫への失望の気持ちと反比例するかのように、内藤店長に心も身体も溺れて行った。


休みの日だけでは飽き足らず、仕事帰りにも時間を合わせて会うようになっていた。仕事が忙しくて、パートリーダーとして、残業しないわけにはいかないんだと言うと、夫は「そうか、大変だな」とは口では言うものの、さしたる関心はないようだった。


もはや私は、義務感で、家に帰り、家事もこなしていたけど、目の前にいる夫のことを考えることなど、ほとんどなく、心の中は内藤店長で一杯になっていた。


そして、ついに決定的なことが起こった。
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