流されて付き合ってみたら意外と俺様でした


「かすみんって、ホントに?」

「うん、ボコボコにされた(笑)だから多少強引でも付き合っててよかった」

幸太は香澄の背中に頭をつける

「香澄の事が好きだよ」

「今日の幸のバスケもかっこよかったよ、ついでに言うとネクタイを外した時もドキッとした」

「そんなのこれからいつでも見れるよ、俺が脱げばいいんだから」

「調子にのらない(笑)」

クラスのメールを二人で見る

「土曜日だって、出席でいい?」

「俺が返事する、みんな心配してるかもだし仲直りしたってわかるだろ?いい?」

「いいよ、もうバレたし」

‘香澄と出席で……’

‘仲直り早っ’

‘幸太は今度洗いざらいみんなに話すこと’

「土曜日な、俺の家で昼飯食おうぜ、昨日父さんがソースもって帰って冷凍してある」

「ソースってパスタ?」

「うん」

「パスタ好き!」

「俺は?」

「す……き」

「もう、慣れて(笑)」

辺りは暗くなってきたので幸太のキス攻めに合う
最初は大好きな後ろからのキス、舌がゆっくりと入ってくる、お互いの舌が絡まり呼吸が荒くなる

「……っ香澄、気持ちいい、俺がヤバイ、お前、俺のキスを返してくれるようになったからすげえいい」

幸太は香澄のスカートに手を入れていく
駄目なのに力が入んない、幸とケンカして仲直りしたからかな、好きっていったから、幸が全力で走ってきてくれたから……

幸太はキスを続けながら香澄の足を自分にまたがせる
香澄のお尻を少し持ち上げ自分の股にこすりつける
幸太は唇を外した

「もう、これ以上したらほんとに止まらなくなる」

香澄も、ぐったりして、幸太の首に手をまわしハアハアと軽い息をする

「感じた?」

香澄はコクコクと頷いた
二人は少し休み香澄の家に向かう

外で待っていると晃太が部活から帰ってきた

「先輩」

「晃太に謝ろうと思って待ってた、今日は挑発して悪かった」

幸太は頭を下げた

「先輩、頭を上げてください、姉ちゃん、先輩に何させてんだよ」

「晃太の前でキスしたから怒ったの」

「そんなことで怒るなよ、確かにびっくりはしたけどほっぺただし、俺は気にしてないから」

「だって私は嫌だったの」

「先輩、姉ちゃんの言うこと聞かなくていいですから、逆にだらしないんで怒ってください」

「無理だよ、俺が好きだから、香澄を今日怒らせたことは事実だから香澄に嫌われたくないから謝るよ、部員とかクラスの奴に何か言われたか?」

「部員には羨ましいって、俊介とか、淳二はこの間姉ちゃんのこと見てるからちょっと悔しいけど先輩なら仕方ないって」

「そっか、隠してて悪かった」

「もう、ホントに姉ちゃんは迷惑かけると思うんでしつけしてください、それと俺とも話してください、姉ちゃんのこと宜しくお願いします」

「わかったじゃあ、帰るな、香澄、明日な」

幸太は帰っていき二人は家に入る

「もう、だらしないとことか先輩にみせるなよ」

「でもね、素を見せないと続かないと思うんだよね」

「おかえり、何の話?」

「姉ちゃん彼氏できたけどこの間来た俺の好きな先輩なんだよ、だからちゃんと嫌われないようにって言ってたんだよ」

「あら、彼氏出来たの?」

「まあ、あっ今度の土曜日クラスマッチの打ち上げするから昼と夜ご飯いらないから」

「わかった、いつでも連れてきなさい」

「うん」

「晃太は彼女いないの?きつくない性格の子にしてね」

「いないけど、きつくないって付き合ってみないとわかんないだろ」

「そうね、楽しみにしてるわ」


香澄はお風呂場からバスタオル一枚で出てきた

「全く恥ずかしくないのかよ」

「家族だし、平気」

二階にあがっていく

(疲れた~今日は色々あった、玲奈にもメール送らなきゃ、心配かけたし)

「姉ちゃん、英語の辞書貸して」

香澄はバスタオル巻いたまま携帯を手に持って寝ていた
晃太は香澄に布団をかけてあげ、携帯をベッド横に置き目覚ましをセットして部屋をでた

次の日はクラスでは特にみんなに冷やかされることもなく、廊下で少し噂される程度で特に変わりはなく香澄はほっとした

「思ったより、静かだね」

「あたしもそう思う」

「みんな瀬戸くんが選んだならって感じじゃない、告白しても断られてる子は逆にわかるんじゃないかな」

「まあ、それはありがたいけど、幸は隠す気ないといってたけど、私は正直怖かったんだよね」

「そりゃモテる男だからね、嫌がらせされたら嫌だもんね~」

「うん」

「香澄があまり派手じゃないからかもよ」

「それは、綺麗じゃないからみんなやっかみがないってこと?」

「香澄はかわいいよ、でも地味(笑)、他の男とかに手を出すとかじゃないからだよ、普通が一番」

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