流されて付き合ってみたら意外と俺様でした
「早く食って出るぞ」
「待ってよー」
香澄は急いで残りのポテトを食べた
ポテトの油でテカテカの唇もしっかりナプキンで拭いて二人は店を出た
声をかけた高校生は隅のほうで食べていた
「幸も逆ナンされたことある?」
「あるよ」
「どうやって交わすの」
「待ち合わせなんでって、お前さっき何て声かけれたんだ?」
「1人?って、連れがいますっていった」
幸太は香澄を抱き寄せた
「ばーか、彼氏と来てるんで、だろ」
「はい(笑)」
「全く、俺にヤキモチ妬かすなよ、俺んちいくぞ、予定変更な」
「予定って何も聞いてないよ」
「まあ、俺の動きたい行動が予定だから(笑)」
「それは予定って言わない」
二人は幸太の家に向かった
幸太のベッドの上で服を脱がされていた
「今日のポンチョかわいかったな、首回り緩いゴムでショルダー出てただろ、このブラはどうしたんだ?」
「ここでヒモが外せるのよ」
「へぇ、肩出すと色っぽいな」
香澄の肩にキスをしていく
「幸は服好きなの?」
「好きだな、一番服に金かけるかな、香澄は背が低いから今日のGパンよりミニスカートが似合うよ」
「寒いんだもん、それは自分が脱がしにくいだけじゃないの」
「それもある(笑)」
「今まで楽な服を選んできたからさ、あまりファッションに興味なかったし、だから雑誌とか見なかったんだろうけど」
幸太は香澄のGパンを脱がしながら話す
「今日撮影してみてどうだった?」
「幸と一緒だから楽しかったよ、あー、約束破った、人前でキスしないでっていったのに撮影とポテトの時、んっ」
幸太に唇は塞がれた
「かわいくてと、嫉妬で、俺の彼女って自覚はあるよな、口開けろ」
その間に幸太は上半身服を脱いでいた
香澄は軽く口を開けた
嫉妬してくれるんだ……香澄は幸太の甘いキスと激しいキスでいつものようにとろとろになり幸太に抱かれた
懇談会の日
香澄は母と話す
「ちよっと国立は難しいかしら」
「んー、両方受ける選択もあるけど、受験料いるしな」
「どっちに行きたいの?」
「どちらかといえば私立、玲奈も行くし」
「香澄の彼は?」
「まだ最終決定ではないけど3つから誘われてるって」
「推薦ならもうきまってるんじゃないの?」
「なんか、うちの高校は全国レベルじゃないから学校としてはスポーツ推薦は無理みたいで個人として大学の先生から来ないかって誘われてるみたいだから普通に受験するみたい、進学校だからあまり枠がないみたい、今週の模試も受けるし」
「そうなの、同じ大学行きたい?」
「そりゃ行きたいよ」
「いいわよ、彼に合わせても」
「本当に?」
「うん」
「ありがとう、今日、彼も懇談だから夜には連絡入ると思う」
母と二人で校門をでると幸太がいた
「あっ、幸、教室じゃなかったの?」
「うん、父さん待ってる、迷ったらいけないから」
香澄の母に頭を下げる
「瀬戸幸太です、よろしくお願いします」
「香澄の母です、こちらこそよろしく」
「また、夜に連絡するな」
「うん」
香澄は手を振って分かれる
「お父さんがくるの?」
「うん、お母さん亡くなってるの」
「そう、大変ね」
「幸が家事してるんだよ、同じ名前でも晃太とは大違いだよね」
「ふふっ、そんなこというと晃太が拗ねるわよ」
「晃太は尊敬してるから大丈夫」
「でも……」
「ん?」
「別に、いいわ」
「気になるじゃん」
「うーん、怒らないでね、お父さんは彼の行事とかには来てくれてたのかしら」
「料理人だからきてないと思う、でもお母さんが生きてる時は働いてなくてお父さんが土日休みじゃないから専業主婦だったっていってたよ」
「そう」
「片親がいけないってこと?」
「ううん、片親でも立派に子育てしてる人はたくさんいるし、彼だって進学校きて部活もして偉いと思うわよ」
「じゃあ、なぜ?」
「1人の時間が多いとね、自分のペースで何でもしちゃうでしょ、それに慣れると邪魔をされたくなくなってくるのよね、まあ、香澄が彼に合わす形になってくるっていうのかな」
それは母の言うことも一理あるかも……幸が全部決めるし強引だしお姉さんもだ……
「でも、香澄がそれでいいならお母さんも何も言わないし、続くかどうかは二人次第ね、それがしんどいなら長くは続かないわよ」
「今のところ大丈夫、確かに強引なとこはあるけど許せる範囲だし私も嫌ならちゃんと言ってる」
「それならいいけど……イケメンね」
「でしょ(笑)モデルもしてるのー」
「モデル?お母さん見たことあるかも」
「本当に?この間私も撮ってもらったの」
「いいわねー」
なんかお母さんと彼氏の話をする日がくるなんて思ってもいなかった
結婚でも決まって初めて紹介すると思ってた、まあ会っちゃったし、晃太が喋ったし仕方ないよね