夜だけ不良やってます!!
夜明けを求めて
「おじゃましまーす。」
玄関の扉を開けるととても美味しそうなにおいがしてきた。特にお腹が空いていたわけではなかったが、そのにおいをかぐととてもお腹が空いてきた。
美味しいご飯が食べることが出来るので、少し声が明るくなる。リビングからは、あおくんママが可愛らしい笑みを浮かべてでてきた。
「梨乃ちゃん、いらっしゃい!ほら、早くこっちおいで!!」
「はい。おじゃまします。」
いつも思うが、あおくんママはとても可愛らしい。さすがあおくんのお母さんだ。私の周りには、顔立ちが素晴らしい人ばかりだ。
きっと、自分とは違う生物なんだと思う。ほんとに…。
みんな少しくらい私に分けてください…。まぁこんなこと考えても無駄なんだけど。
悲しくなるだけだからこの事を考えるのをやめてリビングへ行く。
「梨乃ちゃん、いらっしゃい。」
リビングに入ると、綺麗な低い声が聞こえてきた。もちろん声の主はあおパパである。今日も素敵な声ですね。本当にさすがでございます。
あおくんの両親は、小さい頃から知っているが2人とも全然変わらない。遺伝子って恐ろしいね。
「じゃあ、みんな揃ったしご飯たべようか。」
「「「いただきます。」」」
パクッと、並べられた料理を一口食べる。
「おいしい!!!」
やっぱりあおママの料理は最高だ。いくらでも食べられる。
「ふふ、ありがとう。私もいつも美味しそうに食べてくれてうれしい。」
私の言葉にそう笑って返してくれる。
そこからは、他愛のない話を3人でしてご飯を食べた。
ご飯の片付けを手伝って、一通り終わったので帰ろうと思い、
「じゃあ、私そろそろ帰りますね。ありがとうございました」
「あら、もう帰っちやうの?泊まっていけば?」
「今日宿題とかやること残ってるから、家に帰ってやってきます。」
その好意は、とても有難いがこの後約束があるので断る。
本当の事を言えないことに心苦しさを覚える。
「やることがあるなら仕方ないか。何かあったらすぐきていいからね。宿題頑張ってね!」
「ありがとうございます。おじゃましました。」
帰り際に手を振られたので、振り返して家に向かう。
さあ、準備しなきゃ。
自分の部屋に戻って、部屋着から動きやすい服装に着替え、黒のキャップをかぶる。
ぷるるるるる、ぷるるるるる
一通り準備が終わると携帯が鳴った。
「もしもし」
『あ、梨乃。乃愛です。準備できた?』
電話に出ると、予想通りの人物からの電話だった。
「うん、今終わったところ。」
『いつもの公園にいるから、早く来て。』
「わかった。待っててね。」
それだけ言って、電話を切る。
今日も気合いを入れて頑張りますか。
自分の部屋を出ようとしたが、重要なことを忘れていた。危ない、危ない。
机に教科書や今日の宿題を広げる。そして、布団の中にまるめたまた別の布団を入れて、人が寝ているように見えるようにする。
今日は朝になるまで梨音兄帰って来ないと思うけど、もし私が帰って来る前に帰って来た時のために、私が居ないことが分からないように偽装工作をしておく。
以前、私が夜に出掛けていることがバレそうになってからいつもやるようにしている。
よし、じゃあ行くかな。スマホを見るとのあちゃんとちゃんから電話がかかってきてから、10分くらいたっていた。
まずい。
乃愛ちゃんはとても時間に厳しい人だ。怒られるのは嫌だから、急がなくては。
家を出る前に携帯の電源を切る。今は技術の進歩がいちじるしいからね。居場所が分からないようにいつも電源を切るようにしている。GPSとかつけられてたら、洒落にならないし。
家の鍵を閉めて、急いでいつもの公園に向かう。あーやばい。この感じだと待ち合わせ時刻ギリギリになりそうだ。また乃愛ちゃんに怒られるな。
そんなことを思っていたら、公園に着いた。急いで乃愛ちゃんのバイクを探す。遅刻はしていないけど、乃愛ちゃんにそんな言い訳は通用しない。15分前集合が当たり前。
急いでる時に限ってなかなか乃愛ちゃんのバイクは見つからない。そんな自分にいらいらしながら夜闇に目をこらして探していると、
「梨乃、遅いよ。」
と声をかけられた。勿論、声の主は乃愛ちゃんである。
「ごめんね。でも、ギリギリセーフじゃない?」
「ギリギリじゃだめでしょ。15分前にはいることが基本だよ。」
溜め息と一緒に、そんな小言を頂戴してしまった。
とりあえず「ごめんね」と謝り、早速本題に入る。
「それで、今日の仕事はどんな感じなの?」
ぶつぶつ何か言っていた乃愛ちゃんだか、その言葉にすぐスマホを開く。
「今日の相手は6人。まずはおびき出さなきゃだから、いつもみたいに梨乃が囮になってもらえる?」
「了解。その後は3と3で相手すればいいの?」
「そう。あとは好きなようにしていいよ。後始末はやっとくから。」
「いつもありがとう。じゃあ、今夜もいきますか。」
そう言って私達は行動を開始した。
玄関の扉を開けるととても美味しそうなにおいがしてきた。特にお腹が空いていたわけではなかったが、そのにおいをかぐととてもお腹が空いてきた。
美味しいご飯が食べることが出来るので、少し声が明るくなる。リビングからは、あおくんママが可愛らしい笑みを浮かべてでてきた。
「梨乃ちゃん、いらっしゃい!ほら、早くこっちおいで!!」
「はい。おじゃまします。」
いつも思うが、あおくんママはとても可愛らしい。さすがあおくんのお母さんだ。私の周りには、顔立ちが素晴らしい人ばかりだ。
きっと、自分とは違う生物なんだと思う。ほんとに…。
みんな少しくらい私に分けてください…。まぁこんなこと考えても無駄なんだけど。
悲しくなるだけだからこの事を考えるのをやめてリビングへ行く。
「梨乃ちゃん、いらっしゃい。」
リビングに入ると、綺麗な低い声が聞こえてきた。もちろん声の主はあおパパである。今日も素敵な声ですね。本当にさすがでございます。
あおくんの両親は、小さい頃から知っているが2人とも全然変わらない。遺伝子って恐ろしいね。
「じゃあ、みんな揃ったしご飯たべようか。」
「「「いただきます。」」」
パクッと、並べられた料理を一口食べる。
「おいしい!!!」
やっぱりあおママの料理は最高だ。いくらでも食べられる。
「ふふ、ありがとう。私もいつも美味しそうに食べてくれてうれしい。」
私の言葉にそう笑って返してくれる。
そこからは、他愛のない話を3人でしてご飯を食べた。
ご飯の片付けを手伝って、一通り終わったので帰ろうと思い、
「じゃあ、私そろそろ帰りますね。ありがとうございました」
「あら、もう帰っちやうの?泊まっていけば?」
「今日宿題とかやること残ってるから、家に帰ってやってきます。」
その好意は、とても有難いがこの後約束があるので断る。
本当の事を言えないことに心苦しさを覚える。
「やることがあるなら仕方ないか。何かあったらすぐきていいからね。宿題頑張ってね!」
「ありがとうございます。おじゃましました。」
帰り際に手を振られたので、振り返して家に向かう。
さあ、準備しなきゃ。
自分の部屋に戻って、部屋着から動きやすい服装に着替え、黒のキャップをかぶる。
ぷるるるるる、ぷるるるるる
一通り準備が終わると携帯が鳴った。
「もしもし」
『あ、梨乃。乃愛です。準備できた?』
電話に出ると、予想通りの人物からの電話だった。
「うん、今終わったところ。」
『いつもの公園にいるから、早く来て。』
「わかった。待っててね。」
それだけ言って、電話を切る。
今日も気合いを入れて頑張りますか。
自分の部屋を出ようとしたが、重要なことを忘れていた。危ない、危ない。
机に教科書や今日の宿題を広げる。そして、布団の中にまるめたまた別の布団を入れて、人が寝ているように見えるようにする。
今日は朝になるまで梨音兄帰って来ないと思うけど、もし私が帰って来る前に帰って来た時のために、私が居ないことが分からないように偽装工作をしておく。
以前、私が夜に出掛けていることがバレそうになってからいつもやるようにしている。
よし、じゃあ行くかな。スマホを見るとのあちゃんとちゃんから電話がかかってきてから、10分くらいたっていた。
まずい。
乃愛ちゃんはとても時間に厳しい人だ。怒られるのは嫌だから、急がなくては。
家を出る前に携帯の電源を切る。今は技術の進歩がいちじるしいからね。居場所が分からないようにいつも電源を切るようにしている。GPSとかつけられてたら、洒落にならないし。
家の鍵を閉めて、急いでいつもの公園に向かう。あーやばい。この感じだと待ち合わせ時刻ギリギリになりそうだ。また乃愛ちゃんに怒られるな。
そんなことを思っていたら、公園に着いた。急いで乃愛ちゃんのバイクを探す。遅刻はしていないけど、乃愛ちゃんにそんな言い訳は通用しない。15分前集合が当たり前。
急いでる時に限ってなかなか乃愛ちゃんのバイクは見つからない。そんな自分にいらいらしながら夜闇に目をこらして探していると、
「梨乃、遅いよ。」
と声をかけられた。勿論、声の主は乃愛ちゃんである。
「ごめんね。でも、ギリギリセーフじゃない?」
「ギリギリじゃだめでしょ。15分前にはいることが基本だよ。」
溜め息と一緒に、そんな小言を頂戴してしまった。
とりあえず「ごめんね」と謝り、早速本題に入る。
「それで、今日の仕事はどんな感じなの?」
ぶつぶつ何か言っていた乃愛ちゃんだか、その言葉にすぐスマホを開く。
「今日の相手は6人。まずはおびき出さなきゃだから、いつもみたいに梨乃が囮になってもらえる?」
「了解。その後は3と3で相手すればいいの?」
「そう。あとは好きなようにしていいよ。後始末はやっとくから。」
「いつもありがとう。じゃあ、今夜もいきますか。」
そう言って私達は行動を開始した。