夜だけ不良やってます!!
乃愛ちゃんのバイクから降りて個別の行動を開始する。
私は囮役なので、人目にはつかないけど、知ってる人は絶対に知っている道を歩き始め、相手を待つ。
しばらくすると、向かい側から騒がしい声が聞こえてきた。
「今日もはずれだったじゃねぇかよー」
「お前、もうちょいまともなの連れてこいよな!」
「そういうお前こそ、テンパってたじゃねぇかよー」
「「「「「「ぎゃはははははははははははは!!!!」」」」」」
耳障りな声だ。舌打ちをしそうになるのをこらえながら前を見るとだんだんと姿が見えてきた。ターゲットだ。
見つけたら、あとは機会を伺うだけ。
「なんか前からすげー可愛い子歩いてきたぜー」
「ちょうどいいじゃん。さっきの要求不満も込めて、ちょっと相手して貰おうぜww」
「「「「「「さんせーwwwww」」」」」」
聞けば聞くほど不快な声だ。
「ねぇねぇ、君1人ー?」
男の1人に肩を掴まれる。振り払いたい衝動に駆られるが、必死に抑え、出来るだけ普通の反応を返す。
「えっと…。急いでるので…」
「そんなこと言わないでさぁ。遊ぼうぜー?」
会話んしている隙をついて、別の男に腕を引かれる。
「やめ…っ!」
大声を出そうとしたら、口を強い力で抑えられた。もう我慢の限界だ。でも、乃愛ちゃんが来るまで待たないと。
「ちょっと黙ってもらえるかなー?俺たち、いー事がしたいだけなんだよねー」
男のへらへらした顔が気に入らない。もうどうでもいいから腕の1本でもへし折ってやろうか、と思ったその時
「あら、そのいー事ってこれを使うのかしら?」
「それは…っ」
男達が乃愛ちゃんが持っている袋を見て、目を見開く。私も中に入っている白い粉には、見覚えがある。というか、大体の人は私と同じように見覚えがあるだろう。
「てめぇ、分かってんだろうなぁ!?」
「梨乃。」
乃愛ちゃんの言葉を合図に、私は動き出す。
まずは口を塞いでる男から。足を払って転ばせ、その隙に腕から抜け出す。あとは、いつ通りだ。
「ちょっと黙ってもらえるかなっ!」
的確に急所を攻撃し、相手を無力化していく。決して致命傷にはならないように気をつけながら。これから証言してもらわなきゃいけないのに、ころっと死なれたら困る。
私は基本いちげきで仕留めるようにしてるけど、乃愛ちゃんは…
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
少しずつ、嬲るように、見せつけるように、痛めつけていく。それでいて犯行の隙をみせないから、流石だと思う。
「あら、もう終わりなの?根性ないわね。」
つまらなそうにそう言うと、私の方を振り向いた。そして私が片付け終わっているのを確認すると、どこかに電話をかけ始めた。多分、『後始末』だろう。
乃愛ちゃんが電話をしている間も、男達の悲鳴は止まない。むしろ、量がふえていくため、どんどん大きくなっていく。
一通り事が片付くと、
「じゃあ、帰りましょうか。」
そう言いながら、乃愛ちゃんは歩き出す。私も、それに続く。特に会話もなく、乃愛ちゃんのバイクがとめてあるところまで歩いていると、
「お兄さん達には、このこと伝えてないの?」
「なんでー?心配してくれてるの?」
突然の質問に驚きながら、笑顔で返答する。
私に答える気がないのが分かったのか、乃愛ちゃんはそれ以上の追求してくる様子はなかった。
乃愛ちゃんのこういうところが、一緒に仕事をしやすい理由の一つだ。それと同時に、弱みでもあるけど。
その後は特に会話もなく、いつもの公園まで送ってもらった。そして、1人で家までの帰路に着く。
これが私の、夜闇の姿。
私は囮役なので、人目にはつかないけど、知ってる人は絶対に知っている道を歩き始め、相手を待つ。
しばらくすると、向かい側から騒がしい声が聞こえてきた。
「今日もはずれだったじゃねぇかよー」
「お前、もうちょいまともなの連れてこいよな!」
「そういうお前こそ、テンパってたじゃねぇかよー」
「「「「「「ぎゃはははははははははははは!!!!」」」」」」
耳障りな声だ。舌打ちをしそうになるのをこらえながら前を見るとだんだんと姿が見えてきた。ターゲットだ。
見つけたら、あとは機会を伺うだけ。
「なんか前からすげー可愛い子歩いてきたぜー」
「ちょうどいいじゃん。さっきの要求不満も込めて、ちょっと相手して貰おうぜww」
「「「「「「さんせーwwwww」」」」」」
聞けば聞くほど不快な声だ。
「ねぇねぇ、君1人ー?」
男の1人に肩を掴まれる。振り払いたい衝動に駆られるが、必死に抑え、出来るだけ普通の反応を返す。
「えっと…。急いでるので…」
「そんなこと言わないでさぁ。遊ぼうぜー?」
会話んしている隙をついて、別の男に腕を引かれる。
「やめ…っ!」
大声を出そうとしたら、口を強い力で抑えられた。もう我慢の限界だ。でも、乃愛ちゃんが来るまで待たないと。
「ちょっと黙ってもらえるかなー?俺たち、いー事がしたいだけなんだよねー」
男のへらへらした顔が気に入らない。もうどうでもいいから腕の1本でもへし折ってやろうか、と思ったその時
「あら、そのいー事ってこれを使うのかしら?」
「それは…っ」
男達が乃愛ちゃんが持っている袋を見て、目を見開く。私も中に入っている白い粉には、見覚えがある。というか、大体の人は私と同じように見覚えがあるだろう。
「てめぇ、分かってんだろうなぁ!?」
「梨乃。」
乃愛ちゃんの言葉を合図に、私は動き出す。
まずは口を塞いでる男から。足を払って転ばせ、その隙に腕から抜け出す。あとは、いつ通りだ。
「ちょっと黙ってもらえるかなっ!」
的確に急所を攻撃し、相手を無力化していく。決して致命傷にはならないように気をつけながら。これから証言してもらわなきゃいけないのに、ころっと死なれたら困る。
私は基本いちげきで仕留めるようにしてるけど、乃愛ちゃんは…
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
少しずつ、嬲るように、見せつけるように、痛めつけていく。それでいて犯行の隙をみせないから、流石だと思う。
「あら、もう終わりなの?根性ないわね。」
つまらなそうにそう言うと、私の方を振り向いた。そして私が片付け終わっているのを確認すると、どこかに電話をかけ始めた。多分、『後始末』だろう。
乃愛ちゃんが電話をしている間も、男達の悲鳴は止まない。むしろ、量がふえていくため、どんどん大きくなっていく。
一通り事が片付くと、
「じゃあ、帰りましょうか。」
そう言いながら、乃愛ちゃんは歩き出す。私も、それに続く。特に会話もなく、乃愛ちゃんのバイクがとめてあるところまで歩いていると、
「お兄さん達には、このこと伝えてないの?」
「なんでー?心配してくれてるの?」
突然の質問に驚きながら、笑顔で返答する。
私に答える気がないのが分かったのか、乃愛ちゃんはそれ以上の追求してくる様子はなかった。
乃愛ちゃんのこういうところが、一緒に仕事をしやすい理由の一つだ。それと同時に、弱みでもあるけど。
その後は特に会話もなく、いつもの公園まで送ってもらった。そして、1人で家までの帰路に着く。
これが私の、夜闇の姿。