学校一クールなキミのお世話係になりました
わりと、真剣な顔で釘を刺されたので、こっちも真面目に答えた。


「わかりました。気を付けます」


海よりも深く反省して項垂れる私の頭を撫でてくれるけど、なんだか距離が近い。


「でも、まあ、どうしてもっていうんなら相談に乗るけど。その気になったらいつでも言えよ」


にっこり笑って顔を近づけてくるので、ササっと後ずさりする。


あんまり後ろに下がりすぎて壁に頭をゴツンとぶつけた。


「いったー」


鈍い痛みに頭をさする私を残して彼はアハハと笑いながら、部屋を出て行ってしまった。


なにあれ、あの余裕ぶった笑い方。


もうっー、またからかわれた。ムカつくー。


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