学校一クールなキミのお世話係になりました
ふいに罪悪感でいっぱいになって目線を落とした。

「違うって、俺の軟弱な骨のせいなんだから」


「でも」


「気にするなって。あれから毎日俺の方がよっぽどアンコに面倒かけてるんだし、これでチャラだよ」


「でも、それでもまだ足りないよ」


「真面目だな、それじゃあアンコの気の済むようにもっとなんでも言うこと聞いてもらおうかな」


苦笑しながら言った彼は、なぜか私の頬に手を伸ばしてきた。


「もう手加減しなくてもいい?」


真剣な顔で見つめられて、ちょっとびっくりした。

今まで充分コキ使われていた気がするけど、まだ至らないところがあったんだろうか。


「うん。いいよ。他に何をすればいい?」

まだ私に出来る事があれば素直にしてあげたいと思った。


「そんなに簡単にオッケーしていいの?」

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